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SAKE DIPLOMAとは?試験内容・費用・合格率と唎酒師との違いを合格者が解説

SAKE DIPLOMAとは?試験内容・費用・合格率と唎酒師との違いを合格者が解説
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日本酒の資格ガイド

このたび運営者の私は、日本ソムリエ協会(J.S.A.)の「SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)」に、一次・二次とも一度で合格するストレート合格をしました。この記事では、資格の概要、試験の流れ、費用、合格率、ほかの日本酒資格との違いを、公式の案内をもとに整理します。

日本酒の資格は、唎酒師、酒匠、WSET Sakeなど、いくつもあります。「どれを受ければいいのか分からない」という人が、SAKE DIPLOMAを選ぶかどうかを考えるときの材料になれば幸いです。

※試験日程や費用は2026年度の案内にもとづきます(2026年10月26日時点)。受験する年度の最新の情報は、日本ソムリエ協会の公式サイトでご確認ください。

テイスティンググラス、ノート、金色のバッジの水彩イラスト

▲ 日本酒のテイスティング力と知識が問われる資格(イメージイラスト)

SAKE DIPLOMAとは?3つのポイント

① 日本ソムリエ協会(J.S.A.)が認定する資格

日本酒と焼酎の知識とテイスティング力を問う資格です。ワインのソムリエ資格と同じ協会が運営しています。

② 20歳以上なら、誰でも受験できる

2026年度は、基準日の8月31日時点で満20歳以上であれば、資格や職務経歴は問われません(すでに同じ呼称の資格を持つ人を除く)。

③ 試験は一次(CBT)と二次(テイスティング・論述)の2段階

一次は100問・60分のコンピューター試験、二次はテイスティング30分と論述20分です。両方に合格すると、認定登録をして資格を得ます。

見どころ①:試験の流れと日程(2026年度)

段階内容2026年度の日程
一次試験CBT(コンピューター)方式。100問・60分。全国約340会場から、各自で日時を予約。結果はその場で画面に表示2026年度は 7月15日〜8月26日
二次試験テイスティング30分+論述20分。国際規格のテイスティンググラスを使用。全国16都市で実施2026年度は 9月28日(月)
合否の確認一次は画面で即時発表。二次はマイページで確認(発表日は試験当日に案内)。結果の郵送はなし—

一次試験の出題範囲は、出願後に届く公式教本です。解説サイトによると、約250ページで、日本酒の歴史、醸造工程、酒米、地方別の特徴、焼酎・泡盛などが含まれます。

二次試験で問われること

二次試験は、テイスティングと論述の2本立てです。テイスティングでは、解説サイトによると、日本酒は例年4〜5種類、焼酎は1〜2種類ほどが出題され、外観・香り・味わいを、協会指定の用語で答えます。論述(20分)では、たとえば生酛系と速醸系の酒母の違いなど、製法に関する設問が出されると紹介されています。

※二次試験の出題内容は年度によって異なります。上記は、解説サイトによる過去の傾向の紹介です。

🍶 ソムリエ協会の資格ならではの特徴

ソムリエ協会の資格のため、テイスティングの表現にはワイン由来の用語が多く、ワインの学習経験がない人は戸惑うかもしれない、と日本酒専門メディアのSAKE STREETは紹介しています。

見どころ②:費用はいくら?受験料と認定登録料

費用は、受験料と、最終合格後の認定登録料です。会員価格は、日本ソムリエ協会の会員(または、J.S.A. SAKE検定の合格者)に適用されます。

項目会員価格(税込)一般価格(税込)
一次1回受験23,700円32,900円
一次2回受験28,600円37,800円
一次免除(二次から受験)7,300円14,210円
認定登録料(最終合格後)20,950円20,950円

合計の目安

パターン内訳合計の目安
会員・一次1回受験23,700円+20,950円44,650円
一般・一次1回受験32,900円+20,950円53,850円
会員・一次2回受験28,600円+20,950円49,550円
一般・一次2回受験37,800円+20,950円58,750円

※入会金・年会費は含みません(協会への入会は任意です)。出願と同時に入会すると、入会金が半額になる制度があります。また、入会年の4月1日時点で27歳以下の人は、初年度の会費と入会金が無料になる特典があります(過去に利用していない人に限ります)。

一次試験の免除制度

一次試験に合格すると、翌5年間のうち通算3回まで、一次試験が免除されます。二次試験に合格できなかった場合も、同様に、翌年以降5年間のうち3回まで、一次試験が免除されます。

認定後の費用については、公式の試験案内に、認定登録料のほかの維持費(更新料・年会費)の記載はありません。協会への入会は任意で、会員になる場合は、別途年会費が必要です(金額は協会の案内でご確認ください)。解説サイトには「更新料も年会費も不要」と紹介するものもありますが、受験の前に、協会の最新の案内で確認することをおすすめします。

見どころ③:合格率と難易度

日本ソムリエ協会の資料にもとづく、解説サイトの集計では、近年の合格率は次のとおりです。

受験年総合一次二次ストレート
2021年44.4%64.1%62.5%40.1%
2022年42.7%63.3%62.1%39.3%
2023年35.2%60.6%56.9%34.5%
2024年38.7%57.2%63.4%36.3%
2025年31.1%44.7%64.3%28.7%

※総合は受験者全体に対する最終合格率。二次の数値は、一次に通過した受験者に対する合格率です。ストレートは、同じ年度に一次・二次の両方に合格した割合です。出典:ホームワインアカデミー、酒学道場の解説記事(原典は日本ソムリエ協会の資料)。

総合の合格率は、2021年の44.4%から低下傾向にあり、2025年は31.1%でした。とくに一次試験の合格率が、2025年に44.7%と大きく下がっています。一方で、一次を通過した人の二次の合格率は、年によって56.9〜64.3%の範囲で、大きくは変わっていません。

📚 勉強時間の目安

解説サイトでは、初学者が基礎から始める場合は100〜300時間、働きながら取り組む場合は150〜200時間ほどが目安とされ、3か月から半年ほどの準備期間を見込む人が多いと紹介されています。個人差が大きいので、あくまで目安です。

見どころ④:ほかの日本酒資格との違い

日本酒の資格は、運営団体ごとに特徴が違います。主な資格を、運営団体、試験の形式、費用で並べました。

資格運営団体試験の形式費用の目安
SAKE DIPLOMA日本ソムリエ協会(J.S.A.)CBT(一次)+テイスティング・論述(二次)1回32,900円(一般)+認定登録料20,950円。協会への入会は任意
唎酒師日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)選択式・記述式約12〜14万円(プログラム)+認定料25,000円など
酒匠SSI選択式・記述式・テイスティング受講受験料114,000円+認定料25,000円
WSET SakeWSET(ワイン・スピリッツ教育機関)Level 3は選択式・記述式・ブラインドテイスティングLevel 3は99,000円(入会金5,500円は別)
J.S.A. SAKE検定日本ソムリエ協会選択式(講習会後に受験)11,000円(テキスト込み)
日本酒検定SSI選択式1,100〜7,100円(受験方法により異なる)

※日本酒専門メディアSAKE STREETの比較記事などをもとにした、おおよその目安です。費用や条件は変わる可能性があります。受験前に各団体の公式情報をご確認ください。

唎酒師は、愛好家や飲食店の人を中心に、知名度が高い資格です。SAKE DIPLOMAは、試験の受験料と認定登録料で取得でき、取得に協会の会員であることは必須ではありません。ただし、どちらが「上位」という関係ではなく、運営団体と取得の流れが違います。目的に合わせて選びましょう。

英語版の「SAKE DIPLOMA INTERNATIONAL」

英語で受験する「SAKE DIPLOMA INTERNATIONAL」もあります。問題と解答はすべて英語で、筆記試験(60分)と、テイスティング・記述試験(テイスティング40分、記述20分)の2部構成です。2026年は、日本(東京・大阪)で10月4日に実施され、認定はGold・Silver・Bronzeの3段階になりました。

見どころ⑤:試験範囲の勉強に役立つ、当メディアの記事

SAKE DIPLOMAの出題範囲には、日本酒の醸造や原料、酒母、酵母、酒米などが含まれます。当メディアでは、これらのテーマを別の記事で解説しています。受験を考えている人も、日本酒を深く知りたい人も、よければあわせてご覧ください。

日本酒の勉強とテイスティングに役立つ、4つのアイテム

二次試験では、国際規格のテイスティンググラスが使われます。自宅でテイスティングの練習をするときに、見つけやすいグラスと入門書をご紹介します。公式教本は、出願後に届くため、ここには含まれていません。

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ワインのテイスティングで使われる、国際規格(ISO)準拠のグラス。日本酒の香りや色合いを確認する練習にも。

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※書籍や商品は、SAKE DIPLOMAの試験対策として公式に認められたものではありません。価格・在庫は、購入前に商品ページでご確認ください。

SAKE DIPLOMAのよくある質問

Q1. SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)とは何ですか?

日本ソムリエ協会(J.S.A.)が認定する、日本酒と焼酎の資格です。日本酒や焼酎の歴史、製造方法、料理との相性などの知識と、テイスティングの力が問われます。

Q2. 受験資格はありますか?

2026年度は、基準日の8月31日時点で満20歳以上であれば、資格や職務経歴は問われません。ただし、すでに同じ呼称の資格を持っている人は受験できません。

Q3. 試験はどのように行われますか?

一次試験はCBT方式で100問・60分、二次試験はテイスティング30分と論述20分です。二次試験は、札幌・東京・名古屋・大阪・福岡など全国16都市で実施されます(2026年度)。

Q4. 受験料はいくらですか?

2026年度は、一次試験1回受験で一般32,900円、会員23,700円です。最終合格後に認定登録料20,950円が別途かかり、一般・一次1回受験の場合は合計53,850円が目安です。

Q5. 「ストレート合格」とは何ですか?

同じ年度のうちに、一次試験と二次試験の両方に合格することを指して使われます。解説サイトの集計では、2025年のストレート合格率は28.7%でした。一次に合格しても二次に合格しなかった場合は、翌年以降5年間のうち3回まで、一次試験が免除されます。

Q6. 合格率はどのくらいですか?

解説サイトの集計(日本ソムリエ協会の資料にもとづく)では、総合の合格率は2021年の44.4%から低下傾向で、2025年は31.1%でした。一次試験の合格率は2025年に44.7%まで下がっています。

Q7. SAKE DIPLOMAと唎酒師の違いは何ですか?

SAKE DIPLOMAは日本ソムリエ協会の資格で、受験料と認定登録料で取得でき、資格の取得に協会の会員であることは必須ではありません(入会は任意で、会員になると受験料が会員価格になります)。唎酒師は日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)の資格で、プログラムの受講を含む費用がかかります。どちらが上位ということではなく、運営団体や取得の流れが異なります。

Q8. 英語版のSAKE DIPLOMA INTERNATIONALもありますか?

はい。問題と解答がすべて英語で行われる「SAKE DIPLOMA INTERNATIONAL」があり、2026年は日本(東京・大阪)で10月4日に実施されました。認定はGold・Silver・Bronzeの3段階で、国内版とは別の試験です。

参考・出典

※合格率や勉強時間の目安は、解説サイトによる集計・見解です。公式の案内ではありません。

まとめ:知識とテイスティングを、両方鍛える資格

SAKE DIPLOMAは、日本ソムリエ協会が認定する、日本酒と焼酎の資格です。一次試験で知識、二次試験でテイスティングと論述を問われ、2025年の総合の合格率は31.1%でした。受験料と認定登録料で取得でき、協会への入会は任意です。

日本酒を体系的に学びたい人、テイスティングの言葉を磨きたい人にとって、よい目標になる資格です。気になった方は、受験年度の最新の案内を確認して、挑戦してみてください。