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IWCと全国新酒鑑評会を比較!世界と日本で「評価される日本酒」はどう違う?

 IWCと全国新酒鑑評会を比較!世界と日本で「評価される日本酒」はどう違う?
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毎年春から初夏にかけて、日本酒業界では大きなコンペティション(品評会)の結果発表が続きます。中でも双璧をなすのが、日本の「全国新酒鑑評会」と、イギリス発祥の「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)SAKE部門」です。

しかし、日本酒ファンの中には「新酒鑑評会で金賞の酒がIWCでは無冠だった」「逆に国内では無名な地方の酒が、IWCで世界一(チャンピオン)になった」という現象に疑問を持つ方も多いはず。本記事では、この2大品評会の「審査基準と美学の違い」を、プロの視点から分かりやすく紐解いていきます。

結論:審査の「目的」と「評価者」が全く違う

この2つの品評会は、そもそも「何のために、誰が審査しているのか」という根本的な哲学が異なります。スマホでも読みやすいよう、それぞれの特徴をまとめました。

🇯🇵 全国新酒鑑評会(日本基準)

  • 主な目的: 日本酒の「製造技術と品質の向上」を図るため。
  • 審査員: 国の酒類総合研究所の専門家、全国の凄腕杜氏(とうじ)など、「造りのプロ」
  • 審査方法: 欠点(オフフレーバー)がないかを探す「減点方式」の傾向が強い。
  • 求める理想像: 雑味が一切なく、華やかな香りと透明感を持つ「日本刀のような研ぎ澄まされた美しさ」

🌍 IWC SAKE部門(世界基準)

  • 主な目的: 消費者に向けて「優れたワイン・酒を発見し、推薦」するため。
  • 審査員: 世界各国のマスター・オブ・ワイン、ソムリエ、バイヤーなど「味わいとペアリングのプロ」
  • 審査方法: その酒の持つ個性や、料理と合わせた際のポテンシャルを評価する「加点方式」の傾向。
  • 求める理想像: 酸味や旨味の複雑なバランスがあり、食中酒として輝く「オーケストラのような多様性と調和」

なぜ評価が分かれる?3つの具体的な理由

1. 「酸味」と「旨味(アミノ酸)」の捉え方

日本の鑑評会では、極限まで米を削った大吟醸の「透明感・キレの良さ」が至高とされます。そのため、酸味やアミノ酸(旨味)が多すぎると「雑味」として減点対象になりがちです。
一方、IWCの審査員は普段からワインをテイスティングしているため、「酸味=骨格」「旨味=料理との接着剤」として非常にポジティブに評価します。これが、国内で無名な旨口・酸基酛の酒が世界で絶賛される最大の理由です。

2. 「カテゴリー(部門)」の幅広さ

全国新酒鑑評会は事実上「大吟醸(吟醸酒)の異種格闘技戦」です。
対するIWCは、普通酒、本醸造、純米酒、スパークリング、古酒など、9つものカテゴリーに細分化されています。大吟醸のような華やかなお酒だけでなく、「毎日の晩酌で美味しい普通酒」や「琥珀色に輝く熟成古酒」が世界一の称号(チャンピオン・サケ)を獲れる夢があるのがIWCの魅力です。

3. 「香り」の評価基準

日本の鑑評会では、カプロン酸エチル(リンゴ系)などの吟醸香が、いかにクリアに高く出ているかが重視されます。
しかしIWCのソムリエたちは、「香りが強すぎる酒は料理の邪魔になる」と考える傾向があります。香りは穏やかでも、口に含んだときのテクスチャー(質感)や余韻が優れた酒がトロフィーを獲得しやすい傾向にあります。

どちらが優れている、というわけではない

結論として、「技術の極致・芸術品」を求めるなら全国新酒鑑評会の金賞酒を。「料理とのマリアージュ・新しい発見」を求めるならIWCのトロフィー受賞酒を選ぶのがおすすめです。それぞれの品評会の「評価のモノサシ」を知ることで、日本酒選びはもっと楽しくなります!

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