まるで高級白ワイン!?唎酒師&ワインプロが推す「フルーティーな日本酒」の世界
「日本酒はツンとしたアルコール感があって苦手…」
もしあなたがそう思っているなら、そして普段「白ワイン」を好んで飲んでいるなら、現代の日本酒を飲まないのは人生の半分を損しているかもしれません。
唎酒師でありワインコーディネーターでもある筆者が、目隠しして飲んだら白ワインと間違えてしまうほどフルーティーでエレガントな日本酒の秘密と、おすすめの銘柄をご紹介します。
プロが解説!日本酒が「白ワイン」に化ける2つの科学的理由
お米と水から造られているのに、なぜマスカットや柑橘類のような香りと酸味が生まれるのでしょうか?そこには現代の醸造技術による「2つの魔法」が存在します。
🥂 魔法1:ソーヴィニヨン・ブランを生む「4MMP」
フランスのボルドーやニュージーランドの白ワイン代表品種「ソーヴィニヨン・ブラン」。あのマスカットやグレープフルーツ、若草のような爽やかな香りの正体は「4MMP」という成分です。近年、特定の酵母や「春陽」といったお米を使うことで、日本酒からもこの4MMPを圧倒的に引き出せるようになりました。
🍋 魔法2:ドイツ系リースリングを生む「白麹」
通常の日本酒は「黄麹(きこうじ)」を使いますが、あえて焼酎用の「白麹(しろこうじ)」を使って仕込む酒蔵が増えています。白麹は大量の「クエン酸」を生成するため、レモンやカボスのようなキュッとしたシャープな酸味が生まれます。この綺麗な酸と、お米の甘みの絶妙なバランスは、まさにドイツやアルザス地方の「リースリング」を彷彿とさせます。
ワイン好き必見!白ワイン感覚で飲める日本酒 厳選3本
月山(がっさん) 春陽 純米吟醸
魔法の米「春陽」を使用した、まさに和製ソーヴィニヨン・ブラン。グラスに注いだ瞬間から溢れ出すマスカットやライチの香りは、目隠しで飲んだら誰も日本酒とは気づかないほどの衝撃です。カルパッチョなどと相性抜群!
今代司(いまよつかさ) 白麹仕込み
新潟の老舗蔵が「白麹」を使って醸した意欲作。クエン酸由来のレモンのようなキュッとした酸味と、新潟らしいスッキリとした後味が特徴です。ドイツのカビネットクラスのリースリングが好きな方に絶対に刺さる、爽快な甘酸っぱさです。
【重要】ポテンシャルを120%引き出す「グラス」の法則
日本酒の新しい扉を開こう
「ソーヴィニヨン・ブランのような4MMPの香り」と「リースリングのような白麹の酸味」。現代の日本酒は、ワイン好きの方にこそ飲んでほしい驚きに満ちています。
今夜はぜひ、ワイングラスを片手に、日本酒の新しい魅力に酔いしれてみてくださいね!
